CITRON(レモン)
柑橘類の一種で、原産地はインドのヒマラヤ山麓。温帯南部から熱帯で栽培される果実。栽培適地では年に3回開花し、次々に実をつけるため一年じゅう収穫できる。果実はオレンジより小さい長円形で両端がとがっている。品種によって違うが、果皮はなめらかで黄色か緑色が多く、果肉はかたく多汁で、強い酸味と芳香がある。
普通は緑色から完熟すると黄色になるが、だいだい色や緑色のものもあり、形も紡錘形から球形に近いものなど、品種は非常に多い。栽培されている主な品種は、ユーレカ、リスボン、ビラフランカ、ゼノア、グラントなのである。
* ユーレカ:果皮は明るい黄色で、果汁が多く香りがよい。種子が少ないので優良種で、アメリカで改良された。
* リスボン:寒さや暑さに強く栽培しやすいため、日本でも栽培されている。
果実は長楕円形で、果皮はなめらかで明るい黄色。果肉は淡黄色で多汁。酸味が強く、さわやかな芳香がある。原産地はポルトガルである。
* ベルモット:レモンとサワーオレンジの雑種で生食はしないが、香料のベルガモットオイルを果皮から採集する。
料理食材大辞典(主婦の友社)p901